まっしろけっけ

めもてきなやーつ

シン・エヴァンゲリオンの感想と自分語りと(ネタバレあり)

ネタバレがあるよ気をつけて










3/10(水)仕事の深夜メンテが終わり 2 時間半ほど寝た後にエヴァの最後を見に行った。あまり寝てないので途中で寝ないかすごく心配だったがそんな心配は杞憂だった。エヴァを見始めてから二十数年TV/旧劇/漫画版と見てきたが今ではうろ覚えな部分もある。終わってしまうのか〜悲しいなという気持ちが強かった気がする。

映画館に座り、上映が始まるまでにフォースチルドレンを首になった彼は死んでまったのかな?(妹はでてきたけど)などど考えながらまっていた。真っ暗な画面から歌謡曲が聞こえすぐにマリだと気づく坂本真綾ファンなのでこれを聴くためにシンエヴァを見にきたと言っても過言ではない。冒頭10分は一年半前くらいに公開された時にすぐ見たので記憶が曖昧だったもののこんな感じだったな〜という感想。

その後シンジたちに場面が切り替わるが、すぐに上映前に死んだのかな?とか思ってたトウジが出てきてなんかすまん...となった。トウジ/ケンスケ共に 28 にしては考えがしっかりしすぎていて見た目的にも老けすぎでは?とも思ったが、トウジが言っていた「お天道様に顔向けできないこともした」という発言からもいろいろな苦労をして実年齢以上に精神年齢が上なのだなと思った。後ケンスケのキャラデザなんか加持さんに似てないか?とも思った(加持さんのような見た目と加持さんのような大人の余裕からアスカは惹かれたのかなと終盤のぬいぐるみから出てくるところで気づいた)

ここからはアヤナミレイが人間性を得ていく場面、綾波が周りの影響を受けて成長(?)していく場面は他のシリーズでもあったいい場面だよなと思ったがちょっと長いなとも思った。その間シンジくんはずっといじけてるし、アスカはそんなシンジくんに冷たい態度をとりつつ心配していてほんとツンデレで可愛い。
その後アヤナミレイが消えたことでシンジくんは立ち直るのだが今まで散々いじけてたのに急すぎないか?とは思った。その後もケンスケは相変わらず優しすぎるしいい男すぎないか?

ケンスケに連れられてミサトさんの子供の加持くんに会うことになるのだけれど、ここら辺から割とずっと泣いていた気がする。ミサトさんと加持さんの過去作での関係とかも思い出したら一時でも幸せな時があったんだなと思ってしまった。

シンジくんはヴィレに戻りヴィレの面々は南極に向かうわけですが、ここで出てくるのが冬月先生。冬月先生毎回損な役回りばかりじゃないですかね...いい人すぎるでしょ...

アスカとマリが出撃する直前にシンジくんの元に寄ることになるんですが、この時のマリの行動がそのままエンディングに出てくるんですよね。アスカはシンジくんと答え合わせをして好きだったと伝えるんですがここでやっと Q のときにキレていた理由を視聴者は知ることができるわけです。好きだった男が自分を助けようともせずに駄々こねてたらそりゃ切れるよな〜。
更に出撃後にはなぜ 3 号機と一緒に使徒に侵食されたはずのアスカが人として存在できているか?という謎も判明しましたね。変な棒便利!

その後リツコさんがゲンドウを撃ったり(いいぞもっとやれと思った)、ミサトさんがシンジくんを庇って打たれたりがあり皆んなやっぱりシンジくんを心配してる(もちろん心配している反面憎んでもいる)優しい世界だったんだよかったとなった(じゃなきゃ Q 時点でミサトさんがシンジくんのこと殺しててもおかしくないしね)シンジくんのプラグスーツを保存しておくくらいだしね。ヴィレの皆んなも新しい槍をシンジくんに届けるために協力してくれるのが良い。これだから若い男はって言われたい(若くないけど)

その後シンジくんは初号機に戻るんですが、そこで髪の長い綾波レイが座っているんですよね。この髪が伸びているというのはシンの中盤でアスカの髪をマリが切ってあげる場面と通じていると思っていて、この時アスカは「こんな体になっても髪は伸びてうざい」と言った愚痴を言うんですが、マリは「まだ人間であることの証拠だよ」的なことを言って諭すというやりとりがあります。アスカのように綾波もあんな姿ではあるものの人間としてシンジくんを待ち続けたということなのかなと...ニアサーのときに救えなかったと思っていた綾波をちゃんと救えていたんだねよかったねと思って泣いた。

終盤はスタジオを撤収していく演出によって世界をいったん畳んで作り直すというのを表しているはずで、その中でシンジくんとゲンドウは初めて向き合って会話をすることになるんですが、この時のゲンドウの内面にとても共感してしまった。さらに僕自身が親のことを好きではなく、特に親父のことはとても嫌いで昨年亡くなったのだが葬式もいかなければ、その後一度も帰っていない。正直他人レベルだと思っている。そんな僕の親父もゲンドウと同じく子供とどう接すればいいかわからなかったのか?(だからと言って嫌いじゃなくなるわけではないが)とシンジくん(子供側の)目線でも考えさせられた。ゲンドウは最終的に夢が叶ってよかったね。

最後は砂浜で(シンの世界では白いプラグスーツだったけど)はち切れた赤いプラグスーツ(だったよね?)をきた大人アスカに好きだったと伝えるシンジくん。この時のアスカの照れ顔がめっちゃ可愛かった。そしてマリ end で終わるわけです。

マリ end に関しては冒頭でも書いた通り坂本真綾ファンなので全く問題ないのですが、漫画版で保管されているとは言え謎の多い女性のまま終わったなという気持ち(監督の奥さんがモデルになっているというのは考察などを読んで知った)アスカファンはケンケン事件も含め大変そうなどと思った。

One Last Kiss を聴きながらスタッフロールを見てエヴァが終わってしまった喪失感を噛み締めていたがスタッフロールが長いのでこれ途中で曲変わるのかな?など考えていたら Beautiful World (Da Capo Version) が流れ始めたのだが One Last Kiss の CD を買ってはいたが Da Capo Version を聞いてなかったので最初はなんの曲かわからなかった。
しかし、もしも願い一つだけ叶うならの歌詞で Beautiful World と理解し、宇多田ヒカルの歌声の前に歌詞の内容が脳内で浮かんできた瞬間にこれはゲンドウとユイの歌なのだと気づき号泣してしまった。ゲンドウに感情移入してしまっていたというのがあり声を我慢しなければならないほど泣いた。スタッフロールなので完全に油断していた。新劇の最後のスタッフロールが新劇の最初の序のテーマソングで終わるというのはエヴァというループを最後まで表していて(解放されたはずなのに)エヴァっぽいと思った。

Q に引き続き鈴原サクラの関西弁は可愛かった。

Q に引き続きマリとアスカのイチャイチャはよかった。マリがアスカを「姫」と呼ぶのも好き。尊い

シンを見たら視聴者とシンジくんを置き去りにし Q ってなんだよ!と言われた Q も必要だったのかな?とちょっと思う。

成長したシンジくんを見れてよかった。いつまでもいじけてたり、アスカの裸を見てオナニーして「最低だ、俺って」って発言するシンジくんをまた見たいなんて思ってなかったからな!

シン・エヴァンゲリオンは感想とか見てても賛否あるようですが、否側の人々が見たかったり俺が考えた最高のエヴァンゲリオンもカオルくんが何十(?)何百(?)と繰り返してきた 1 回の中にはあったんだと思うよ。そう思えば多少救われるんじゃないですかね?(知らんけど)
だけど監督が最後として選んだのは今回のシン・エヴァンゲリオンだっただけなんだよきっと。


あと何回か映画館に見に行きたいし新劇の BD-BOX を出してくれるなら買うので頼む。

ありがとう、全てのエヴァンゲリオン
ありがとう、大好きな宇多田ヒカルが全テーマソングを担当した新劇。

さらば、全てのエヴァンゲリオン